石油・ガス収入に数えられるもの

ロシア財務省は連邦収入を二つのブロックに分けている。石油・ガス収入と、非石油・ガス収入である。前者は国家が石油・ガスに課す税と賦課金からなり、後者は付加価値税から利益税、配当まで、それ以外のすべてである。この区分が重要なのは、石油・ガス収入が世界のエネルギー市場と制裁の影響を直接受けるからである。

財務省は毎月、連邦予算の執行データで石油・ガスの数字を項目ごとに公表している。公表される合計は純額である。その項目の中には、ダンパーというマイナスの行がある。燃料を輸出パリティを下回る価格で国内販売する製油所への支払いである。ダンパーが増えると、徴収された税が減っていなくても、公表される収入は減る。2026年7月のファイルについての私たちの分析は、それが比較をどれほど変えうるかを示している。

単月の数字がぶれる理由はもう一つある。炭化水素採掘の追加所得に対する税は四半期に一度納付されるため、石油市場で何も起きていなくても、納付月とその前後の月とで大きな差が出うる。

財政ルール:基準額とそれ以外

石油・ガス収入のすべてがそのまま支出に回るわけではない。財政ルールのもとで、予算は予算法典が定める基準石油価格で算出した、石油・ガス収入の基準額を当てにする。基準を上回る収入は追加収入となり、財務省はそれで国民福祉基金のための外貨と金を買う。収入が基準に届かないときは、逆に売る。毎月の金額は、すでに入った収入から決まるわけではない。財務省による当月の追加収入の予測に、前月の実際の収入と見込みとの差を反映した補正を加えたものである。財務省は毎月の操作を短い発表で告知しており、2026年9月3日の発表はその一例である。

基準価格そのものは政策上の選択である。2026年8月、財務省は、基準価格を毎年1バレル当たり1ドルずつ引き下げて2030年までに55ドルにするという予定の道筋では足りないことを、初めて書面で認めた。その文言は私たちの記事で引用している。ルールは停止されることもある。2026年3月と4月の停止は、中央銀行の金融政策の基本方針案に記録されている。

このモニターの測り方

このモニターは財務省の累計の数字を単月に戻し、各月をRosstatの消費者物価指数で2021年価格に換算して、直近12か月分を合計する。その結果が、戦争前の最後の丸一年の価格で表した、過去1年間の実質の石油・ガス収入である。

その合計は2021年と比べて読む。2021年の実質の石油・ガス収入は9.027兆ルーブルだった。このモニターの尺度では2021年の水準が100、その半分である登録された警戒ラインが0にあたる。この二点を選んだ理由は方法論のページにある。このモニターはこの収入を、流動的な準備基金と並んでクラス2に分類している。国家が公表する系列だが、その崩壊を国家が取り繕うことはできない。この系列が警戒ラインを越えても、判定が起きるのは、別のクラス2指標が同時に自らの警戒ラインを越えている場合に限られる。

なぜ伸び率ではなく水準なのか

ある月の石油・ガス収入を前年の同じ月と比べても、答えが出るのは、前年より良いか悪いかという一つの問いだけである。前年が悪ければ、増加したとしても、予算が戦前の水準に戻ったかどうかについては何も語らない。

このモニター自身、以前は前年比の伸び率を読んでいた。2026年8月19日に2021年に対する実質の水準へ切り替え、その3日後には警戒ラインもそれに続いた。現在の線は前年比の落ち込みではなく、戦前の実質水準の半分である。二つの変更はいずれも、日付入りで修正記録に記載されている。単月の例がその理由を示す。2026年7月、石油・ガス収入は前年同月を18.6%上回り、回復のように読める。一方で実質の12か月水準は、系列の最低点近くにあった。

系列がこれまで示してきたこと

水準は両方向に大きく動いてきた。戦争が始まった時点で、実質の12か月合計はすでに2021年の水準をわずかに上回っていた。戦争の最初の数か月が思わぬ収入をもたらし、合計は2022年5月に2021年水準の120.5%で最高点に達した。2023年春からはおおむね2021年水準の90%を下回った。例外は2024年の回復で、年央の数か月は2021年の水準近くまで戻った。2026年4月には54%まで落ちた。下の最新の数値が、現在の位置を示している。

財務省自身の集計ファイルにある月次の名目値も、同じような姿を描いている。財政ルールの集計ファイルについての私たちの分析によれば、3933億ルーブルだった2026年1月は、2021年以降で最も弱い単月だった。

数値の低下が引き起こすもの

石油・ガス収入が落ちても、予算の残りがそれに合わせて自動的に縮むわけではない。その結果生じる穴はまず財政赤字に現れ、収入が基準を下回ると、財政ルールは外貨と金の購入から売却へと転じる。だからこのモニターはこの指標を「駆動源」と呼ぶ。負担が連鎖に入り込む地点だからである。連鎖の残りの部分が、借入、準備基金、そして最終的にはマネーと物価を通じてそれをどう吸収するかは、ロシアは戦争をどう賄っているかで説明している。

この数字が語れないこと

合計にはいくつもの力が混ざっている。価格、生産量、為替レート、そしてダンパーのような還付である。財務省の月次発表が示すのは見込みからの乖離一つだけで、それらの要因への分解ではなく、このモニターもそれを作り出したりはしない。数値の低下が示すのは、予算が実質で石油・ガスから得る額が減っているということであって、どの力がその原因だったのか、変化が続くのかどうかは示さない。

このガイドの下の数字

以下に示すのは、直近12か月の実質の石油・ガス収入の最新値を2021年に対する比率で表したものと、その得点である。2021年の水準が100、その半分が0となる。財務省が新たな月の収入データを公表するたびに更新される。