7月、ロシア予算の石油・ガス収入は9340億ルーブルとなり、前年同月の7873億ルーブルから18.6%増えた。一見、回復を示す数字だ。だが内訳には、別の実態を映す項目がある。

収入から差し引かれる補助金

財政省の石油・ガス収入に関する月次ファイルには `Kdemp` という項目がある。国内で輸出パリティを下回る価格で燃料を販売する製油所に支払う、いわゆるダンパー補助金だ。これは石油・ガス収入の中に独立したマイナス項目として計上される。したがって、公表総額は補助金を差し引いた後の金額である。

7月の数字はこうだ。

混同しやすい二つの話

前年比では補助金は増えている。599億から1130億へ、控除額が531億大きくなった。補助金を差し引く前の収入は8472億から1兆470億へ、23.6%増えた。差し引いた後の伸びは18.6%である。補助金が増収分の三分の一を相殺した。

一方、前月比では補助金はほぼ半減した。6月の2106億から7月の1130億へ。同じ月に収入は2504億増えており、そのうち976億は単に支払いの減少分だ。月間増加分の39%にあたる。

どちらの事実も正しいが、比較しているものが違う。「収入の伸びは節約された補助金である」は、月次では当てはまるが、前年比では当てはまらない。年単位では、補助金は収入を押し上げるのではなく、押し下げた。

我々の指標が見ているもの

そのどちらでもない。我々の石油・ガス指標が測るのは2021年に対する水準であって、前年に対する伸び率ではない。戦前水準の57%(実質ベース)で、警戒線50%に対して100点中14点。8つのうち下から二番目である。

水準で測るのは、まさにこのためだ。昨年7月にはすでに収入が落ち込んでおり、それに対する伸びだけでは、支払い能力が改善したかどうかは分からない。現在の水準は史上最低に近い。ほかの指標はモニターにある。

分かっていないこと

補助金がなぜ一か月で半分になったのか。算式は取引所価格に連動し、価格が閾値を超えれば支払いはゼロになる。だが、この減少のどれだけが価格によるもので、どれだけが精製能力の物理的な停止によるものかは、公表データから切り分けられない。

輸入分の補助金が同じ項目に計上されるのかどうかも分からない。2026年8月4日の法律はこの仕組みを輸入軽油へ広げたが、適用されるのは政府による軽油および中間留分の輸出禁止が続いているあいだだけである。その本文は公式ポータルにテキスト層のないスキャンPDFとして掲載されており、支払いがどう記帳されるのかを読むことはできなかった。財政省ファイルの脚注は、現金ベースと発生ベースの還付の違いを説明しているにすぎない。