延滞売掛金とは、ロシア企業どうしが期限どおりに支払わなかった請求書の山である。狭い会計上の細目のように聞こえるが、このモニターはこれを、価格や比率よりも塗り替えにくい指標として扱う。この数字は国家によって公表されるが、その出所は政府の発表ではなく企業の報告である。このモニターはこれを「金額で見る波及」と呼ぶ——民間経済を伝わっていく金融ストレスが、未払いの請求書として姿を現したものである。

数字はどう作られるか

ロシア統計局(Rosstat)の月次経済報告が、ロシア企業全体における延滞請求の総残高を示す。この数字は、このモニターの他の箇所でも使う同じ消費者物価指数で2021年価格に実質化されるため、インフレだけで膨らんでいく名目のルーブル総額としてではなく、戦前水準に対する実質的な倍率として読める。読み値は、2022年1月時点の水準に対する倍率として表される。

基準点の由来

100は、2021年価格で測った開戦直前の水準を示す。0は、その実質水準の2倍である。両方とも実測値に先立って固定されており、理由は方法論ページにある。

なぜ塗り替えにくいのか

この数字は、企業が未払いの請求書について報告する内容を集計したものであり、一人の当局者による総括的な判断ではない。鉄道貨物輸送と並んで、この指標は、国家公表だが実物または自明な数量からなる分類に属する。だからといってどちらの系列も操作と無縁になるわけではないが、この二つには、確認の役割しか持たない価格や比率とは異なる位置づけが与えられている。

山が増えることの意味

未払いの請求書の残高の増加は、企業が互いへの支払いを遅らせる、あるいはまったく支払わなくなることで、金融ストレスが民間経済を伝わっていることを記録する。それは原因や、どの企業・業種が圧迫を受けているかを特定するものではなく、それ単独で企業の破綻を予測するものでもない。この指標がモニターに加えるのは、企業報告から得られる金額ベースの読み値でありながら、なお国家が公表する系列であり続けているという点である。